Python学習編35回目です。
東京大学のPython学習ページで学んでいます。今回は6-3. クラス (続き)
前回はクラスなんもわからん状態だったが、ChatGPTと問答して少しわかってきた。最初は個別的な質問してて、そのあとでこれ聞いてから流れ変わった。
入力:pythonでクラスを使うメリットは何ですか? どのような操作をしたいときにクラスを使うべきですか?
出力:
Pythonでクラスを使うメリットは、オブジェクト指向プログラミング(OOP)の原則に基づく、コードの再利用性、整理、および拡張性の向上にあります。クラスを使用することで、データ構造とそれを操作する関数(メソッド)を一つの単位(オブジェクト)にまとめることができ、これにより複雑なプログラムをより管理しやすく、理解しやすくすることが可能になります。
クラスを使うメリット
- カプセル化: データ(属性)とそのデータを操作する関数(メソッド)を一つのクラス内にまとめることができます。これにより、データと機能のカプセル化が可能になり、オブジェクトの内部実装を外部から隠蔽することができます。
- 継承: 既存のクラスを基に新しいクラスを作成することができます。これにより、共通の機能を持つクラスを再利用し、必要な部分のみを拡張や変更することができます。
- 多態性(ポリモーフィズム): 同一のインターフェース(メソッド)が異なるデータ型やオブジェクトで異なる実装を持つことができます。これにより、コードの柔軟性と再利用性が向上します。
- 抽象化: 複雑なシステムをよりシンプルな部品に分割し、それぞれを独立して扱うことができます。クラスを通じて具体的な実装を隠蔽し、必要な機能のみを公開することで、使用者は複雑な内部実装を意識せずに済みます。
クラスを使うべき状況
- データと操作をまとめたい場合: 複数の関連する属性(データ)とそれを操作する関数(メソッド)がある場合、クラスを使ってそれらを一つのオブジェクトとしてまとめることが適切です。
- 複数のオブジェクトで共通の構造を共有したい場合: 似たような属性とメソッドを持つオブジェクトを複数作成したい場合、クラスを定義してそれをテンプレートとして使用することができます。
- 継承と拡張を利用したい場合: 既存のクラスの機能を拡張したり、共通の機能を持つ新しいクラスを作成したい場合、継承を利用できます。
- コードの再利用と整理をしたい場合: 関連するデータと処理をクラスとしてまとめることで、コードの再利用性を高め、プロジェクトの構造を明確にすることができます。
クラスとオブジェクト指向プログラミングは、プログラムの設計をより柔軟にし、コードの保守と拡張を容易にします。ただし、全ての状況でクラスが必要なわけではありません。プログラムの要件や複雑さ、再利用性の必要性を考慮して、クラスの使用を検討するべきです。
入力:クラスとは大きなプログラムを書くときに困難を分割するための手法、ということでしょうか
出力:
はい、その理解で正確です。クラスは、大きなプログラムを書く際に直面する複雑さや困難を管理し、分割するための非常に有効な手法です。クラスを利用することで、以下のような利点があります。
- カプセル化: クラスはデータ(属性)とそれを操作するメソッドを一つにまとめることができ、オブジェクトの内部実装を隠蔽して外部からの直接的なアクセスを制限します。これにより、オブジェクトのデータを保護し、オブジェクト間の干渉を最小限に抑えることができます。
- 再利用性: 一度定義したクラスは、新しいオブジェクトを生成するたびに再利用することができます。これにより、コードの重複を減らし、プログラムの効率を向上させることができます。
- 継承: クラスは他のクラスから派生させることができ、既存のクラスの属性やメソッドを引き継ぎつつ、新たな機能を追加したり既存の機能を変更したりすることができます。これにより、コードの再利用性がさらに高まり、プログラムの柔軟性が向上します。
- 抽象化: クラスを利用することで、複雑な操作やデータをシンプルなインターフェースに抽象化できます。利用者はオブジェクトの詳細な実装を知らなくても、提供されたインターフェースを通じて必要な操作を行うことができます。
- 整理と管理: 大規模なプログラムを小さな単位(クラス)に分割することで、プログラムの構造が明確になり、各部分がどのように動作するかを理解しやすくなります。また、プログラムの修正や拡張が必要な場合にも、影響を受ける範囲を特定しやすくなり、変更作業が効率的に行えます。
クラスとオブジェクト指向プログラミングは、プログラムの設計と実装をより柔軟で管理しやすくする強力なツールです。特に、複雑性が高く、拡張性やメンテナンス性が重要な大規模なプログラムを開発する際にその真価を発揮します。
なるほどね、今までの学習では小さなプログラムを手書きで書いてたけど、実際には全部一から手造りなんてしてられないので、プログラムを規格化されたパーツに分解して(整理と管理)、パーツを組み合わせて(継承)機能を作っていくことになる(再利用性)。そのときに
・組み合わせてもパーツの中身が変わらない特性(カプセル化)
・パーツの中身を知らなくても機能とインターフェースさえ知っていれば使える特性(抽象化)
が必要になってくる。__init__で初期化するのは、再利用する際にどこかで使った履歴があると不具合を起こしやすいからで、クラス名(引数)で変数を定義してクラス名.メソッド名(引数)で変数に操作するのはそう規格化したから(そう規格化するのがプログラミング言語利用者にとって直感的だから)。
で、クラスを定義する際には予期せぬ挙動を防ぐためinitで引数をself.変数にとって、意図する挙動はメソッドで記述する。メソッドは引数にselfを指定することで、クラス内で毎回初期化した値を使うから、クラスに残った値やクラス外の値を参照しなくなる。クラスを使う際にはクラス(引数)で初期化、クラス.メソッド(引数)で操作する。
実際に運用してみないとわからないことは多いだろうけど、「運用し始めれば経験値を積める」ための理解はできた気がする。
壁を乗り越えたところで次回に続く