生成AI25回目です。
前々回は虎杖のセリフ「一度人を殺したら「殺す」って選択肢が俺の生活に入り込むと思うんだ」の心理学的裏付けを聞いてみました。でも心理学論文は選択肢が入り込んだ後の話をしていた。今回はまたちょっと聞き方を変えてみよう。
虎杖発言の裏を返すと、「人を殺してない現時点では「殺す」って選択肢が俺の生活に入り込んでない」ということ。この「選択肢が生活に入り込んでいない状態」、これ宗教の戒律で選択肢を検討することを排除している状態に近いのではないか?この観点から聞いてみよう。
入力(訳):宗教的戒律と意思決定プロセスについて研究した心理学論文を教えてください。
出力(訳を抜粋):宗教的戒律と意思決定プロセスに関する関連研究論文のひとつに、Cinzia Calluso, M. Zandi, and Maria Giovanna Devetag (2020)による「Cognitive Dynamics of Religiosity and Intertemporal Choice Behavior」がある。本研究では、宗教性が自制心を高め、それが時間的割引に影響を与える役割を検討した。
違う。もっと具体化しなきゃ。
入力(訳):宗教的戒律で禁じられていることをしないという意思決定プロセスと、通常の意思決定プロセスの違いを研究した心理学論文を教えてください。
出力(訳を抜粋):
宗教的戒律を遵守する意思決定プロセスと通常の意思決定プロセスを直接比較した特定の心理学論文はない。しかし、宗教性や宗教的信念が意思決定にどのような影響を与えるかについて洞察を与えている論文はいくつかあり、この比較についてある程度の理解を与えることができる:
分析的思考は宗教的不信を促進する: Gervais and Norenzayan (2012)は、分析的思考プロセスがいかに宗教的信念のレベルを低下させるかを探求している。この研究は、宗教的文脈における意思決定プロセスは、直感的思考や非分析的思考により影響される可能性があるのに対し、非宗教的な意思決定は分析的・熟慮的プロセスに傾く可能性があることを示唆している(Gervais & Norenzayan, 2012)。
虎杖の言う選択肢が分析的・熟慮的プロセスと考えると、「「人を殺してはいけない」という暗黙の戒律を破ることで、「殺す」という行為が戒律という区分から外れ、分析的プロセスに乗るようになる」という解釈が成立する。たぶん虎杖発言を直接研究した論文はないようだし、この辺が手打ちか。
逆に考えると、虎杖発言の検証は研究テーマになるのかもしれない。一般人が通常想像しない経験をしたことがある人とそうでない人で、特定のシチュエーションを与えられた時の脳の活動を調べる、みたいな研究。
次回に続く