CONTENTS コンテンツ

生成AIを使おう!(22)

生成AIを使おう!

2024.01.22

 生成AI22回目です。

 今回はGPTsを使ってみようと思います。GPTsを簡単に説明すると、ユーザーがカスタマイズしたChatGPTを公開したもの、という感じです。特化したChatGPTが使えるイメージ。

 ChatGPTの左上の「Explore GPTs」をクリックするといろいろなGPTが出てきます。

 今回はこのうち一番人気のConsensusを使ってみます。

入力:What do you can?

出力:I am Consensus, your scientific research assistant. I specialize in searching for and synthesizing insights from scientific research papers to answer your questions or assist with drafting content. My responses are based on the latest academic research, and I provide citations from these papers to support the information I share. How can I assist you today? For more AI-powered insights, go to consensus.app.

(訳):科学研究アシスタントのコンセンサスです。私は、科学的な研究論文を検索し、そこから得られた知見を総合して、お客様のご質問にお答えしたり、原稿作成のお手伝いをすることを専門としています。私の回答は、最新の学術研究に基づいており、私が共有する情報を裏付けるために、これらの論文からの引用を提供します。何かお手伝いできることはありますか?AIを活用した洞察については、consensus.appをご覧ください。

 要するに研究論文に特化したChatGPTということ。これが一番人気なあたり、ChatGPTは研究者によく使われているのだろうか。

 さて、研究論文から知見を得るといっても、遊びで使う分にはどう使えばいいか難しいです。頭をひねっていたら思いついたので聞いてみよう。

入力:Is this statement psychologically plausible? Or is it wrong? “I think once you kill someone, the option of killing man enters my life.”

(訳):この発言は心理学的に妥当なのだろうか?それとも間違っているのだろうか?「一度人を殺したら「殺す」って選択肢が俺の生活に入り込むと思うんだ

出力(長いので訳のみ):

殺人を犯すことの心理的影響は複雑で多面的である。研究論文から関連する洞察をいくつか紹介しよう:
 殺人犯の心理的特徴 ウィルソン(1988)の研究によれば、見知らぬ者による児童殺人を含め、殺人を犯す者は非犯罪者と心理的に大きな違いを示さないことが多い。このことは、すべての殺人犯が明確で識別可能な心理的特徴を持っているという考え方に疑問を投げかけるものである(Wilson, 1988)。
 精神的健康の評価における明示的記述の影響: Rassin(2021)は、殺人についてのより明示的な記述が、容疑者の精神的健康についての法医学心理学者の認識に影響を与える可能性があることを発見し、文脈的要因が犯罪行動の評価に偏りを与える可能性があることを示唆している(Rassin, 2021)。
 天候が殺人に及ぼす影響 Mavroudeasら(2018)の研究によると、気温の上昇はストレス要因として作用し、殺人の発生に影響を与える可能性がある。このことは、暴力行動における環境要因の役割を浮き彫りにしている(Mavroudeas et al.)
 幼少期のトラウマと殺人 HeideとSolomon(2006)は、小児期の深刻な虐待やネグレクトが、神経系や内分泌系に長期的な変化をもたらし、殺人を含む暴力行動のリスクを高めることを論じている(Heide & Solomon, 2006)。
 殺人被害者の家族への影響: Asaro (2009)は、殺人事件が遺族に与える心理的影響を調査し、複雑な悲嘆と心的外傷後ストレス障害の可能性を強調している(Asaro, 2009)。
暴力犯罪者における神経学的および神経心理学的相関: Fabian(2010)は、暴力行為や殺人行為における神経学的および神経心理学的要因の役割について論じており、このような行為には生物学的側面があることを示している(Fabian, 2010)。
 これらの研究は、殺人を犯すという行為が、心理的特徴、環境的ストレス要因、幼少期のトラウマ、神経学的状態など、さまざまな要因に影響されうることを示している。しかし、殺人犯の心理的プロファイルはひとつではなく、多くの要因がこのような極端な行動に寄与している。
 AIを活用した洞察については、consensus.appをご覧ください。

 あー、殺人に反応して関連論文引っ張ってきた感じか。あいまいな問いかけにあいまいな答えが返ってくるのはChatGPTと同じで、論文が示されているのでそれを読め(研究論文検索する連中ならそのくらいできるだろ)って感じか。(人名,年)の部分がリンクになってるのですぐ読みに行けるのは偉いな。

入力(訳):ウィルソン(1988)の研究によると、殺人を犯す者と非犯罪者の違いは何か?

出力(訳):ウィルソン(1988)の研究によれば、殺人、特に見知らぬ人による児童殺人を犯した人とそうでない人の間には、心理的特徴に有意な差はない。この発見は、殺人犯は一般集団とは異なる明確な心理的特徴を持っているという一般的な仮定を覆すものである。この研究は、殺人犯は心理的特徴だけでは容易に識別できない可能性があることを示唆している(Wilson, 1988)。

 ほとんど同じ答え。問いを変えるか。

入力(訳):人を殺した経験のある人が、人を殺した経験の前後で、人を殺すという行為に対する気持ちの変化を調査した研究はありますか?

出力(訳):殺人を犯す前と後における殺人の認知の変化に関する研究は限られているが、殺人を犯した個人の心理的ダイナミクスに関する洞察を与えてくれる研究もある:
 親密なパートナーを殺害した男性の認知: DobashとDobash(2011)は、親密なパートナーを殺害する前後の男性の思考と信念に焦点を当てた。彼らは、これらの男性が親密な関係と暴力について特定の信念を持ち、殺人後、しばしば自分の行動を否定し、合理化し、正当化することを発見した(Dobash & Dobash, 2011)。
 虫殺しのパラダイム Martensら(2007)は、最初の殺人がその後の殺人につながるという現象を探るために、バグ・キリング・パラダイムを用いた研究を行った。彼らは、特に被害者に何らかの類似性を感じている参加者において、初回の殺傷が大きいほど、その後のマイペースな殺傷が多くなることを発見した。この研究は、最初の殺人行為がさらなる暴力を永続させるという心理的メカニズムを示唆している(Martens et al., 2007)。
 多重殺人者の心理的ダイナミクス: Muklim and Soesilo (2018)は、殺人を犯す前、犯行中、犯行後の心理状態を理解するために、2人の多重殺人者について事例研究を行った。彼らは、過去の暴力や人間関係などさまざまな要因に影響されて、殺人者が行為後に混乱、恐怖、罪悪感を経験していることを発見した(Muklim & Soesilo, 2018)。
 これらの研究は、殺人という行為が個人の心理状態や認識を大きく変える可能性があることを示している。殺人の理由や動機は複雑で個人差が大きいが、これらの研究は、殺人を犯す前と後の人の心理に起こりうる変化について、ある程度の洞察を与えてくれる。

 お、2つめの研究は該当してそう。詳しく聞くか

入力(訳):Martensら(2007)の研究によると、最初の殺害の後で何が変わるのか?

出力(訳):Martensら(2007)の研究によると、最初の殺害行為はその後の殺害行動の増加につながる可能性がある。具体的には、被害者(この場合は虫)に何らかの類似性があると報告した参加者では、「練習課題」で最初の殺害をより大きく誘導することで、その後の時間制限のある「駆除課題」での自分のペースでの殺害がより多くなることがわかった。このことは、最初の殺害行為がさらなる殺害行為を永続させる可能性を示唆しており、潜在的には最初の行為を正当化し、それによってもたらされる心理的脅威を緩和する手段としている。この現象は、最初の暴力がさらなる暴力へとエスカレートする心理的メカニズムを示している(Martens et al.)

 んー、ほぼ同じ答え。聞き方が悪いか?

入力(訳):Martensら(2007)の研究によると、最初の殺害の後の被験者の心理学的な変化は何か?

出力(訳):
 Martensら(2007)の研究は、最初の殺傷行為後の参加者の心理的変化を示唆している。具体的には、練習課題において最初に大きな殺生を行った参加者は、その後、時間制限のある駆除課題において、よりマイペースな殺生を行うことがわかった。この行動は、被害者(この場合は虫)に何らかの類似性を感じていると報告した参加者において特に顕著であった。
 これらの所見から示唆される心理的変化は、殺すという行為に伴う心理的脅威や不快感が緩和された可能性である。参加者がその後の殺人への関与を強めたのは、最初の殺人行為が、最初の行為を正当化する手段としてさらなる暴力につながるという心理的メカニズムを反映しているのかもしれない。このプロセスは、罪悪感や道徳的不快感を和らげ、行動を自己認識と一致させ、認知的不協和を減少させる可能性がある。要するに、最初の殺人行為が暴力に対する感覚を麻痺させ、その後の殺人行為をより心理的に受け入れやすく、合理化しやすくしているのかもしれない(Martens et al.)

 だいぶ具体化された。された結果虎杖の言いたいことと違ってそうだ。もう少し探してみるか。

次回に続く

この記事をシェアする