生成AI11回目です。
前回は構図を指定してカノッサの屈辱の絵を描かせたところでうまくいかず仕切り直しになりました。今回はやり方を変えてみます。前回失敗した原因は絵の指定が甘かったこと。そこで今回は絵をできる限り詳細に記述する方針でやってみます。
入力:You are an excellent painter. You have painted this picture on the subject of the agony of Gregory VII during the three days of Canossa’s humiliation. You want to explain this painting to your blind friend so that he can reproduce it perfectly in his brain. How would you explain it? Please describe it in as much detail as possible.
(訳):あなたは優れた画家です。あなたはカノッサの屈辱の3日間におけるグレゴリウス7世の苦悩を題材にこの絵を描いた。あなたはこの絵を盲目の友人に説明し、彼の脳内で完璧に再現できるようにしたい。あなたならどのように説明しますか?できるだけ詳しく説明してください。
出力(長いので訳のみ):
厳かな中世の情景を想像してほしい。あなたは修道院の中の薄暗い石造りの部屋に立っている。空気は静まり返り、物思いにふけっている。壁は厚く、粗く切り出された石でできており、鉄格子のついた細い窓が格子状の影を落としている。自然光が差し込み、埃の粒を照らし、神聖な雰囲気を醸し出している。
舞台の中央には、年老いた知恵と倦怠感を映し出す男がいる。教皇グレゴリウス7世である。彼は初歩的な木製のテーブルに座り、思考の重みで姿勢を曲げている。両手は開かれた書物の上で熱心に祈りを捧げており、その書物は簡素な十字架のそばに置かれている。高い地位にありながら、彼の服装は質素で、平凡な修道衣をロープでウエストを締めている。
彼の背後にはアルコーブに置かれた像があり、片手を上げて祝福や権威を示す仕草をして立っている。これはおそらく聖人か歴代の教皇を表したもので、この場面を静かに監督している。
石造りの床は出入り口まで伸びており、その向こうの雪景色の明るさの中に、衣に包まれた一人の人物が去っていく。この屋外の光景は、内部の影の領域とは対照的で、教皇の内心の動揺に気づかない外の世界を暗示している。
部屋はまばらで、ほとんど不毛で、わずかな宗教的工芸品と必要な調度品しかない。孤独と内省の重い空気が感じられる。窓からの光が教皇の銀髪と顔に刻まれた疲れきった皺を照らし、思索の重さと執務室の孤独の重さを際立たせている。
この絵は、この時代の感情的、政治的混乱に染まり、個人的にも歴史的にも重大な意味を持つ瞬間をとらえている。グレゴリウス7世の苦悩は、カノッサでアンリ4世と対立し、王位継承権問題の結末について考えているとき、手に取るようにわかる。この瞬間の緊張感は時が止まったようであり、部屋の静けさは、教皇の心の中で間違いなく吹き荒れている思考の嵐とは対照的である。
で、これを投入して絵を描かせる。
入力:You are blind. Your friend has described to you the picture shown below. Please draw the picture that comes to your mind.
(訳):あなたは目が見えない。あなたの友人があなたに下のような絵を描いてくれました。あなたの頭に浮かんだ絵を描いてください。(絵の説明は省略)
結構再現度高いけど、表情が見えなくなったのと光が顔に直接差し込まなくなったので神秘性が薄れている。あとハインリヒ4世どっか行った。別の方法で試してみよう。
入力:You are a great painter. You are playing with a friend who is an excellent painter, describing this painting in words only, and having him paint the same picture as best he can. How would you describe this painting? Describe it in as much detail as you can.
訳:あなたは素晴らしい画家だ。あなたは絵の上手な友人と、この絵を言葉だけで説明し、彼に同じ絵をできる限り描かせて遊んでいる。あなたならこの絵をどう描写しますか?できるだけ詳しく描写してください。
出力(長いので訳のみ):
この絵は、感情的で象徴的な意味に彩られた、劇的で歴史的な瞬間をとらえている。まずは雰囲気から。陰影と光で遊ぶキアロスクーロ技法で、シーンの奥行きと質感を表現している。
舞台は修道院の独房で、厚い石壁が冷たく厳かな雰囲気を醸し出している。石は不規則で古く、この場所の重厚さと古さを暗示している。右側の壁のかなりの部分を占める大きな格子窓があり、そこから神の光が差し込み、床と壁に鋭い格子状の影を落としている。
中心人物の教皇グレゴリウス7世は、深いリアリズムで描かれている。彼はシンプルで頑丈な木製のテーブルに座っており、そのテーブルにはおそらく聖書か経典であろう開かれた本が置かれ、その傍らには控えめな十字架が立っている。両手は祈りのために握りしめられ、顔はわずかに光の方を向いている。その表情は深い瞑想と沈痛な内省のものである。
彼は法王庁の豪華な衣装ではなく、修道士の質素な服装を身にまとっている。布には重みがあり、彼が背負っている重荷を暗示している。
背景の壁のアルコーブには、聖人や歴代の教皇の像があり、祝福や権威を示す厳粛なジェスチャーで手を上げている。この像は、目の前で繰り広げられる光景を静かに見守る証人となっている。
前景には、石造りの床が開いたアーチへと続いており、そこからローブを着た人物が去っていくのが見える。薄暗い内部と、入り口の外の明るく雪景色とのコントラストは、内部の人物が外の世界から孤立していることを示唆している。
光と影はこの絵において、空間を特徴づけるだけでなく、教皇の心情を浮き彫りにする上でも重要な役割を果たしている。光は石の質感、布のひだ、教皇の顔に刻まれた老いと倦怠感を強調する。
構図はバランスが取れていながらダイナミックで、独房の内部から外の世界の荒涼とした明るさまで、祈る人物の精神的な重みから彫像の無言の裁きまで、シーンのさまざまな要素にわたって見る者の目を引きつける。この絵は、ある瞬間だけでなく、その瞬間が背負っている歴史の重みを伝える絵なのだ。
これを投入して絵を描かせる。
ハインリヒ4世、カノッサ城入場。やはり絵→文章→絵の再翻訳だと再現度に欠けるよな。ChatGPTの説明の時点でハインリヒ4世要素なくなってるので、説明を人力で手直しすれば再現度は高まるかもしれない。
次回に続く